|
2003年3月27日(水)のことです。泊まりに来ていた甥と姪を含め4人にゲームばっかりやってないで、外行ってあそべー!とたたき出した後。しばらくしたら、下のムスメが呼びに来ました。家の前に犬がいるんだけど、牛乳あげていい?と。
子供の頃から犬を飼っていた自分は全くの犬派で(笑)ぴくりと耳が動いたことは言うまでもありません(笑)ちょっとマテと見に行ってみると、明らかに放浪中らしきモシャモシャの汚れた毛の塊が。子供達に囲まれて、逃げる風でもなく大人しく撫でられていました。玄関先に誘ってやると、ほいほい入ってきます。
よく見ると、全身の毛が伸び切ってはいましたがミニチュア・シュナウザーでした。
こんなブランド犬でも捨てられることがあるのかと最初は驚きましたとも。でも意外に多いらしいですね。子犬のうちが可愛くて、成犬になったら飼えなくて捨てちゃったり。ペットショップが持て余して捨てちゃったり。引っ越し先で飼えずに、置き去りにしたり。ブームに乗らないでほしいですよね。
|
牛乳とドッグフードをやって様子を見ていると、非常に大人しくて人なつこい犬でした。子供はすっかりその気になって、名前まで検討中。
ここで複雑な気持ちになったのは、ちょうど一年前の春、14年生きたマルチーズのキャンディを亡くしていたからでした。しばらく犬は飼わない、と義母ちゃんも言ってたし。どうしよう?
とりあえずあまりに汚れて臭いので、洗ってやることに。そこへ義母ちゃんが帰宅。ちょうど三日前に義母ちゃんもこの犬を見かけ、ふらふらしてるので連れて帰ろうかと思っていた、と言うのです。
何かの縁があったんでしょうか。結局、うちで保護し、飼い主を探してみることにしました。リードがないので荷造り用ヒモでつないで、あちこち聞いて回ったり、掲示板を探してみましたが、迷い犬の貼り紙はどこにもなく、この犬が随分前からこの辺りを放浪していたらしい事だけはわかりました。犬の飼い主の情報網は広いもんです。同じ犬種を飼っている家もありましたが、それはもっと小さい犬でちゃんと健在でした。
|
いつか飼い主が、ひょっこり迎えに来るかも知れない。ある程度覚悟の上で、飼うことにしました。名前はムスメが決めた『ゴン』。最初はゴン太郎だのゴン助だの(笑)元はきっと重厚な名前がついていただろうなあと思いつつ(笑)犬はすぐに自分の名前を覚えるのでした。
洗っている最中にわかったこと。背中に大きなハゲが二箇所。黒い皮膚がむきだし。足の指に血マメができている事。足の指と指が潰れてくっついている事でした。
それから、全くと言っていいほど吠えない犬でした。キュウンという甘えた声も出ず、フンフンと鼻を鳴らすだけ。もしかしてマンションで飼っていて、鳴かない躾をされていたのか。それともまさか、声帯を?
そんな心配は翌々日には解消。お向かいのワンちゃんに吠えられて、ウーーーと唸って一度だけワンと吼えたのです。よかった、声は出るんだ。と皆で安心。でも普段は全く吼えません。警戒した時も、嬉しい時も。寂しい時も。鼻を鳴らすだけ。
|